こんにちは。
関東も梅雨入りしましたが、今日はいいお天気です。梅雨の晴れ間でしょうか?
今日は下顎骨全体が長く、アゴ(オトガイ)も長く面長の改善に来られた患者様のご紹介です。
このような場合は絶対にKöle法などで抜歯して前歯部をセットバックしてはなりません。
下図のように前歯部が後退することでオトガイがより突出してしまいます。その場合オトガイ削りをするにしても、水平骨きりをするにしても骨の削除量が多くなり、下顎管の位置によっては十分な骨削除ができずにオトガイの突出を改善できません。
下写真はSSRO+オトガイクワドラート法短縮術を施行した患者様の骨格模型です。
オトガイが長く、下顎管が下顎縁を通っておりオトガイ孔(オトガイ神経の出口)が前方にある写真のような症例では水平骨きりは適応ではありません。オトガイ削りを行うにしてもオトガイ部に付着するオトガイ舌骨筋や顎舌骨筋を剥離しなくてはならず術後にオトガイ下に皮膚のたるみ(オトガイ部に付着していた筋肉が縮んでたるみとなる)の生じる原因となります。
この症例では下顎管との位置関係からオトガイクワドラート法短縮術を行い、オトガイの短縮量は5.4mmが限界でした。もう少し短縮したいところでしたが・・・・・。
SSRO+オトガイクワドラート法短縮術
サージェリーファーストの適応症例でしたので咬合の状態によっては術後歯列矯正を検討していきます。
アゴを引っ込める手術について詳しくはこちら
https://www.maxfacsginza.com/ope/jaw_draw/
受け口についてはこちら
https://www.maxfacsginza.com/ope/socket/
※本術式には以下のような合併症、偶発症が起きる可能性があります。