こんにちは。
本当に久しぶりのブログです。
気がつけば年は開けて、一月も下旬となっていました。
とても寒い日がつづきますが、冬至をすぎて少しずつ日が長くなっているのにお気づきですか?
とても寒いのですが、春の訪れを感じます。
さて今日はVライン形成してシャープになりすぎたアゴを短くして少し丸くしてほしいと言ってこられた患者様のご紹介です。
この患者様は他院にてアゴ削りでVライン形成を行いましたが、術後、アゴが長く見えるようになり、シャープになりすぎたのでアゴを少し短くして自然なラインに戻したいとのご要望でした。
アゴの垂直高を変えずにメントン(アゴの最下点)あたりから下顎下縁にかけて骨を削り落としたためにアゴが長く見えるようになったのだと思います。
そのような場合、アゴ(オトガイ)の下端を骨切りしてオトガイの垂直高を短くすれば簡単に解決出来る問題なんですが、そのためにはオトガイの先端近くに付着している筋肉、特にオトガイの裏側(舌側)に付着しているオトガイ舌骨筋や顎舌骨筋をオトガイ部の骨から剥がさなくてはならない場合があります。
これらの筋肉はオトガイ下の皮膚のたるみと関係している重要なインナーマッスルですので、なるべく骨から剥離はしたくありません。
そこで下図のように箱型にオトガイ部の骨切りを行い、オトガイの下端を上方に移動します。このようにすることでオトガイ舌骨筋や顎舌骨筋も骨片とともに上方に移動できますのでオトガイ短縮後の皮膚のタルミを防ぐことができます。
オトガイの両側に生じた隙間は中抜きした骨を粉砕して移植してチタンメッシュで覆って形態を整えます。数ヶ月すると移植した骨を核にして骨は再生してきますのでチタンメッシュは取り除くことができます。
このような方法で骨の欠けた部分を再生することできます。
この症例はLe Fort type1 osteotomy+SSROも同時に行っていますので下顔面も小さくなっています。