Categories: Dr.Watanabe

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チーちゃんの大好きな猫缶を開けて、床に横たわるチーのそばに置いてあげました。

食べられないことは知っていましたが、せめてもの想いでした。

チーちゃん、今にも息を引き取りそうな様相でしたのに、這いながら猫缶の方に一生懸命這おうとしているのです。

もしかしたら、助けられるんじゃないか?と理由もなく思い、すぐに主治医の先生に電話をしました。先生は5階からおちたのなら80%救命できないと思うが取り敢えず連れてきてくださいとおっしゃいました。

私は慌ててチーをバスケットにいれて、愛車のハーレーの後ろに積んで三軒茶屋の動物病院に向かいました。

その時のことなんですが、玄関を出る時にムーちゃんが追っかけてきて私の足に爪を立ててきたんです。まるで連れて行かせないように。

「チーを病院に連れて行くんだよ」とムーちゃんに行ったのですが理解したかどうかはわかりません。とにかくムーちゃんの制止を振り切って病院に向かいました。

「あー、脱腸してますね、取り敢えずレントゲンと血液検査しましょう。看護師さんがいないから先生てつだってくださいね。」

チーはとても協力的で動物の先生とふたりでレントゲンをとり、右前の足(手じゃないんですね)の骨折と上顎がわれてました。

緊急手術をすることになり、先生と二人で右前足にギプスをはめて、上顎を縫合しました。

「脱腸は僕がなおしておきますよ」「二週間くらい入院が必要です」といわれて思わず「助かりますか?」と訪ねていました。

「まだわかりませんが、とてもおりこうさんで自分の状況がわかっているようなので助かるとおもいます」

その動物の先生の言葉を聞いてホントに本当にホッとしました。ホッとして心の中で誰か知らないけどありがとうとつぶやいていました。

それから毎日、チーが退院するまでお見舞いに行きました。ゲージの中で点滴の管に繋がれていて、なんだか人間と一緒なんだななどとおもいながら、看護師さんにチーノちゃんパパ来たよといってかわいがられているチーをみると、チーもにうれしそうな顔をして答えていました。

チーの脱腸は手術のあくる日にお見舞いに行った時にはなくなっていましたから、どうやって直したのかはいまだに不明です。たぶん、、指で肛門から詰め込んだのではないかと・・・・おもいます。

今日はこの辺りでおしまいにします。退院後のチーのお話はまた次回に。

A bientôt!

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