みなさん、こんにちは。
猫のチーノの話を覚えていますか?ブログのイラストになっている猫の話です。
チーノは6年前の6月21日の午前2時20分に亡くなりました。
あの5階からの転落事故で重傷を負いながらも奇跡的に回復して退院してきたチーノ、その後12年もの月日を病気ひとつせずに暮らしました。
退院してきた日からは誰にでも懐くようになり、それはまるで人間に助けられたことをわかっているかのようでした。
元気なチーノがいる生活が当たり前になっていたのですが、顎の下に傷ができてなかなか治らないので動物病院に連れゆきました。
「爪で引っ掻いたんでしょうね。傷口の治りが悪いので、一応血液検査しておきますね。」
採血する時もチーは鳴き声も出さずにとてもお利口さんでした。
採血が終わって暫く待合室で待っていると「チーノちゃん」と呼ばれました。
検査結果が出たようです。
「チーノちゃん、肝臓の機能がとても悪くなっています。何か毒物などたべませんでしたか?」と先生に聞かれましたが、そのようなことはなかったし、そもそもウチに毒物など置いてありません。トイレの洗剤とかかな、石鹸かななどど色々と考えましたが原因はわかりませんでした。
その日から毎日、肝機能を改善するお薬を注射しに行きました。最初の一週間で血液検査のデータは少し改善しましたが、その後、また悪くなり、チーノも段々と元気がなくなって行きました。
それからも毎日、毎日、チーノは嫌がりもせずに注射を打ちに動物病院に通いました。人間に助けらたことを覚えていたのでしょう。注射を頑張って打てば良くなると思っていたのだと思います。
2ヶ月くらいチーノと病院に通いましたが、血液検査のデータは悪くなっていき、チーノもどんどん弱っていきました。
最後に病院に迎えに行ったとき、先生がチーノの入ったバスケットを持ってきたとき、チーはバスケットの中で横たわり瞳孔が開いていました。
「チー」と呼ぶと、チーは起き上がり嬉しそうな顔をして立ち上がりましたが、先生と私は目を合わせて、いよいよ最後かな….、いよいよ最後です…..と確認をし合っていました。
その日から3日後、キッチンの床でずっと横たわっていたチーノがウオーんと遠吠えをしました。猫って亡くなる前に遠吠えするんですよ。ソマリだけなのかな………。
その数時間後、チーノは息を引き取りました。
「よく頑張ったね、やっと楽になれたね、またね」
今、思うと肝機能不全の原因は胆石だったのではないかと思います。
何故って?
チーノと同じように肝機能が悪くなり胆石が発見されて、胆石摘出をしたら治ったソマリがいるからです。そもそも猫の胆石は珍しいらしく見逃されやすいそうです。
ちなみに胆石を摘出して助かったソマリの名前はエルザ、今一緒に暮らしている私の家族です。