Categories: Dr.Watanabe

上下顎を回転させてというけれど……..。

みなさんこんばんは。

最近、都内は雷とゲリラ豪雨で傘無しでは歩いてられません。

日傘にも使えるので傘は手放せませんね。傘をクルクルと回して畳むのが上手になりました。

回すと言えば、回転です。最近、患者様から回転はしなくて大丈夫ですか?他院では回転させると言われたのですが?と問われることがあります。

両顎手術Bi-jaw surgery, Le Fort+Bi-SSRO、ルフォー+SSROのお話です。

両顎手術をする時に上下顎を時計方向(横顔において)に回転させると下顎のアゴの先端は後方に下がるとともに若干上方に移動するので小顔効果が得られます。回転させすぎるとアゴが短く、鼻の下が長く見えるようになります。河童顔になっちゃいます。好みの分かれるところですね。

基準としてはE-LINEができる範囲内での回転が好ましいと思います。回転をかける時に気をつけなくてはならないのは咬合平面角です。平均値は9度くらいですので、その角度を著しく超えて回転させないようにするべきなんですが、極端に角度をつけてしまいE-lineが出ずにアゴが後退している方をお見受けします。

私は両顎手術の際に回転をかける判断として咬合平面角(オクルーザルプレーンアングル:OPA)を基準としています。このOPAが水平に近い人はFA(顔面角)が大きく顎が突出している場合が多いのです。そのような場合は下図のように両顎を時計回転させるのが正解です。

両顎の回転角を実際の手術中に正確に決めるのは非常に困難です。

マックスでは当院が開発したMSPという特別な装置で術前シミュレーションで決めた回転角度を手術中に正確に再現がすることができます。両顎を正確に回転させるために必須のデヴァイスなんです。

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