皆さん、こんにちは。
台風一過でお天気が良いですね。相変わらずゲリラ豪雨は突然やってきますが。
さて今日は両顎手術のシミュレーションの再現性についてお話ししますね。
要するにシミュレーションは当てになるのかという話です。
3Dシミュレーターソフトもいくつか市販されていますが、まだまだあまり良いものはありません。
そこで当院ではまず、セファロ分析ソフトを使って(スケレタル アナライシス、デンタル アナライシスなど)骨格分析を行い最初にプロファイル(横顔)を決定します。横顔が決まったら横顔から想像される斜め顔を作成します、最後に正面顔を作成します。これらは画像解析専用ソフトを使用して僕が作成しています。この時点でセファロ分析ソフトが上顎と下顎を動かす方向や距離、回転角度などを算出してくれています。
ついでPC上で手術のシミュレーターを使って実際に骨切りする通りに骨を切り、セファロ分析ソフトが算出した数値を元に上顎や下顎を動かして3Dで骨格全体像を見ます。頭蓋骨も含めて全体的に整っているかどうかを僕のセンスと経験値で判断します。
こうして出来上がったのが下の写真です。
左が術前、真ん中がシミュレーション、右が術後です。
この症例はシミュレーションの再現性が高い症例です。
あくまでもシミュレーションですので基本的には手術の結果の予測に過ぎませんが、術後のイメージを掴む為には有用なものであると思います。
ちなみにマックスではシミュレーションは単なる予想図ではなく患者様の希望するお顔をドクターと患者様が共有する為に行っています。