こんにちは。
寒くなりましたね。もう11月も下旬です。
うかうかしているとクリスマスがやってきます。
最近のことなんですが症例写真を提示しながらカウンセリングをしている時に、患者様から「これ加工してないですよね?」と質問されたことがありました。最初何をおっしゃっているのかわからなかったのですが、要するに症例写真を画像ソフトで加工しているのではないですかとのご質問を頂いたのです。
当院はWEBにアップする症例に関してはその症例の特徴となるほくろなどは分からないようにしていますが輪郭を変えるなどの加工はしておりませんのでご安心ください。
さて今日は、以前にもお話ししたことがありますがフレッシュな症例で中顔面短縮と同時に下顔面も小さく見えるようになるお話しパート2です。
下の症例はLe Fort(ルフォー) 1型骨きりとSSROを行った症例です。術後5ヶ月です。
目と口の距離が近づいているとともに下顎が小さくなっているように見えませんか?
SSROで下顎を後方に下げているので実際に下顎は少し小さくなっているのですが、実は目の錯覚も加わってより小さく見えています。
正面顔の形を7角形で表すと上の写真のようになりますが、中顔面短縮を行うと下顎が上に移動してAとBの角度がCとDでは小さくなっています。つまりA角>C角, B角>D角なんです。
この効果は下顎の幅がまったく変わっていなくても幾何学的に得られます。その結果下顔面が小さく見えるようになります。
※本術式には以下のような合併症、偶発症が起きる可能性があります。
- 眼窩下神経、オトガイ神経支配領域の知覚鈍麻
- 口蓋粘膜の知覚鈍麻、違和感
- 一時的な鼻閉感(1~2週間程度)
- 一時的な開口障害
- 上顎の挙上量に応じて上顎前歯の歯の見え方が少なくなる。
- 鼻翼幅が若干広がることがある。
- ごく稀に歯髄壊死を起こすことがある。
- ごく稀に一時的に顔面神経麻痺を起こすことがある。
長くなりましたので側貌、SSROで下顎が小さくなる話については次回にします。