こんにちは。
すっかり秋めいてきたと思っていたら一雨ごとに寒くなってきました。
もうすぐ冬ですね。
今日はお顔の歪みと小顔になるための複合手術のお話です。
お顔の歪みは上顎の位置異常に伴い下顎も位置異常をきたしていることが多いので上顎をLe Fortの骨きりで正しい位置に整復して、その上顎に合わせて下顎をSSROなどで整復するとお顔の歪みはほとんどの場合直すことができます。
上顎の位置異常を見分ける簡単な方法は、正面からお顔を見て左右の目の高さを水平に合わせて上顎の歯並びを観察することです。上顎が左右どちらかに傾いていると左右の歯の見え方が異なるのです。このあたりの話は難しくなるのでまた改めてブログでお話ししたいと思います。
上下顎の歯の噛み合わせが正しい場合は噛み合わせを変えることなくお顔の歪みを直すことができます。噛み合わせが正しくない場合は噛み合わせも変えなくてはならないので術前矯正や術後矯正が必要となる場合もありますが、軽い咬合調整だけで正しい噛み合わせを得られる場合もあります。また、時に下顎骨の形態にも左右差がある場合は下顎骨の形態修正が必要となることもあります。
何れにしてもLe Fortの骨きりとSSROあるいはIVROなどのコンビネーション手術が必須ですので、歪みをとる施術を行う時は中顔面の短縮や側貌の改善を同時に行うことができます。
High cut Le Fort(ルフォー) +SSRO+ZAO(頬骨弓骨切術)+オトガイ形成+下顎縁形成でお顔の歪みをとると同時にお顔を小さくし、側貌の改善も行った症例です。顔を構成する鼻、目、口と輪郭のバランスが取れた美しい小顔になられました。
※本術式には以下のような合併症、偶発症が起きる可能性があります。
- 眼窩下神経、オトガイ神経支配領域の知覚鈍麻
- 口蓋粘膜の知覚鈍麻、違和感
- 一時的な鼻閉感(1~2週間程度)
- 一時的な開口障害
- 上顎の挙上量に応じて上顎前歯の歯の見え方が少なくなる。
- 鼻翼幅が若干広がることがある。
- ごく稀に歯髄壊死を起こすことがある。
- ごく稀に一時的に顔面神経麻痺を起こすことがある。
- 顔面神経側頭枝、頬枝の一時的な麻痺
- 眼窩下神経の知覚鈍麻
- 頬骨弓部の一時的な凹み
- 頬の脂肪が多いぱあい頬のたるみが残ることがある。