頬骨の再建 -CT-BONEを用いて-

皆さんこんにちは。

台風が一過。今日は晴天です。

残暑厳しいですね。今日も30度越えです。

さて、今日はCT-BONEを使用した頬骨の再建のお話です。

まずは下のCTをご覧ください。

頬骨の前方を剛性の低いマイクロプレートで固定した結果、咀嚼により咬筋が頬骨を下方に引き下げてプレートが外れてしまい、大きな隙間ができてしまったケースです。隙間の大きさから見て注水冷却して骨切りを行なわなかったようで骨の吸収が見られます。

このようなケースの場合でもCT-BONEを使用するとほぼ元の状態に戻すことが可能です。

手順としては以下のようになります。

1. 頬骨の隙間を埋めるように頬骨を骨切りして固定する。

2. CT-BONEの作成。精密な模型を作成し特殊なワックス(CTに写るワックス)で失われた部分の骨を再現します。

3. CT-BONEの装着

 

CT-BONEは作成費(ワンピース¥1320000)が高いのが難点ですが、時間と共にご自身の骨に置き換わっていくのが最大のメリットです。またクラニオセメント(メタクリル酸メチル)を用いると材料費はかなり安くなります。

頬骨を凹ませ過ぎた、頬骨を骨切りしたけど頬が緩んでしまって元に戻したい、頬骨骨切り後に老けた顔になったなどのお悩みを持たれている方におすすめの方法です。