Le Fort (ルフォー)後の気道狭窄はなぜ起こるのか?

みなさん、こんにちは。

早くも8月となりました。夏本番ですが、普通の暑さではないのでお身体お大事になさってくださいね。

僕は趣味でモーターバイクにも乗るのですが、ある日曜日の朝、久しぶりに(半年ぶり)ちょい乗りしようとヘルメットを被ったらキツいんです。最近、体重が3キロ増えたのでちょっと太ったかなと思っていたのですが、ああなんたることか、顔と頭にも肉がついていたのです。ヘルメットを買い替えるかダイエットするか、どうしようかと悩んでいたのですがダイエットすることにしました。お腹も出てきてたので……..。

さて、今日はルフォー後の気道狭窄のお話しです

普通のルフォーで上顎を後方に移動させる場合、上顎骨の硬口蓋の後方に連なる軟口蓋も後方に移動します。そうすると中咽頭部の気道が狭くなり術後のイビキや睡眠時無呼吸などを引き起こすことがあり、ルフォーによる軟口蓋の後方移動が原因の一つとなっていることがあります。

術前

普通のLe Fort骨切り、上顎後方移動後

術前に比べて軟口蓋の後方のスペースが狭くなります。

実はルフォーのこのような欠点をU-cut Le Fortで防ぐことができます。U-cut Le Fortでは上顎を後方移動しても硬口蓋は後方に移動しませんから、それに連なる軟口蓋も移動しません。それによって術後に中咽頭部の気道(◯丸で囲まれた部分)が軟口蓋によって狭くなることを回避できるのです。

U-cut Le Fort骨切り、上顎後方移動

そのような訳でマックスでは上顎を3 mm以上後方移動させる場合にはU-cut Le Fortで骨切りを行うことが多いのです。