皆さんこんにちは。
もうお盆ですね。歳を重ねるたびに月日が早く流れて行きます。
ウカウカしてるとジングルベルの音がはるか彼方から聞こえてきちゃいます。
さて、今日は逆ガミー(Invisible Upper Front Teeth)を直す方法のお話です。
まず皆さんが最初に考えるのは人中短縮などの上唇の引き上げ術だと思います。
逆ガミーの程度によっては人中短縮は良い結果を得られることがありますが、やり過ぎると口を閉じずらくなり、口を閉じた時の横から見た上唇の形がカマボコ状となり美しくなくなります。上唇が伸びずらくなる為、下唇を引き上げて閉じる癖がつき、口を閉じると常にアゴに皺が入り、唇の形は口角が下がったへの字なります。
では上唇を引き上げても逆ガミーが思ったほど改善されない場合はどうするか?
上下の前歯を下方に移動させることで解決できます。
上顎前歯に対しては非抜歯Wassmund法、下顎前歯に対しては非抜歯köle法を行うことにより臼歯部から前歯部を一旦切り離し、下方に移動させてチタンプレートとスクリュウで固定します。
両顎手術で中顔面短縮を行った後に逆ガミーになった方の場合は上顎前歯部の血流が悪くなっている可能性があるため非抜歯Wassmund法は適応できませんので歯科矯正治療で上顎前歯を挺出させることによって歯の見え方は改善させることができます。下顎前歯に対しては非抜歯köle法で下方にプッシュダウンさせます。
前歯部プッシュダウンの量は人によって異なりますが、噛み合わせの機能的なこと(オクルーザルガイドなど)を考慮すると最大3mmほど前歯部を下方移動できます。
上:前歯部プッシュダウン前 下:前歯部プッシュダウン後
両顎手術後、ルフォー後の逆ガミーも含めて改善できます。