アゴを短縮したり細くする、アゴ削りの方法について

独自の骨切り術で輪郭とバランスのとれた、すっきりとしたアゴを形成

　アゴを短くしシャープにするには当院独自の3Dオトガイ骨切り術あるいはオトガイの骨を水平に2回骨切りして、短縮したい長さの骨を中抜きするオトガイ水平骨切り術および下顎下縁部分骨切除術が適応されます。両者ともオトガイ神経の位置によって短縮できる長さや形は限定されるため短縮できる量は患者様によってことなります。

　オトガイの短縮はよほどアゴの長い人でない限り5㎜程度が限界です。それ以上アゴの骨を短くするとオトガイ部に皮膚のたるみが残りやすく、ほとんどの場合見た目は5㎜程度しかかわりません。そのような場合はオトガイ下で余った皮膚を切除して縫い縮めなくてはならなくなります。
　またアゴを短縮できる量はオトガイ神経の位置や皮膚のたるみの問題だけでなく、下顎の幅(左右のアンチゴニアルノッチの距離)も考慮しなくてはなりません。下の図のように下顎の幅を変えずにアゴを短縮すると左右のゴニアルノッチ(A)とメントン(B)でできる三角形の角度が拡大し、お顔が四角あるいは丸顔になり、シャープなアゴではなくなる場合があります。
　このような場合は下顎角形成術や下顎枝外板切除術を併用して下顎の幅を減少させた上で3Dオトガイ形成術およびオトガイ水平骨切り術、下顎下縁部分骨切除術を行います。

手術の方法

3Dオトガイ形成術

［1］下唇裏側の粘膜に切開を加えます。

［2］骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離してオトガイ部の骨を露出させサジタルソーで水平に骨切りします。

［3］オトガイ神経に細心の注意をしながらレシプロソーで下顎下縁前方部を斜めに骨切りします。

［4］サジタルソーで前方への突出部を切り取り、EZカンターのファイル(やすり)で骨切り部位の角を丸めて滑らかな線に仕上げます。

オトガイ水平骨切り術(短縮)

［1］下唇裏側の粘膜に切開を加えます。

［2］骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離してオトガイ部の骨を露出させサジタルソーで水平に骨切りします。

［3］オトガイ神経に細心の注意をしながらレシプロソー、サジタルソーで中抜きする骨を水平に切り取り、オトガイの骨片を上方に移動させます。

［4］オトガイの骨片の前後左右の位置を術前の計画どおりに位置決めしてチタンプレートで固定したのちに下顎下縁部分切除を行い段差を修正します。

［5］最後にEZカンターのファイル(やすり)で骨切り部位の角を丸めて滑らかなラインに仕上げます。

オトガイクワドラート法(短縮)

　下歯槽神経が下顎の下縁付近を通りオトガイ水平骨切りが困難な場合に適応します。オトガイをボックス状に骨切りして短縮したい長さの骨を切り取り、オトガイ先端を上方に移動させます。

［1］下唇裏側の粘膜に切開を加えます。

［2］骨膜剥離子で粘膜筋骨膜弁を剥離してオトガイ部の骨を露出させます。サジタルソーで水平および垂直に骨切りします。

［3］移動させる骨片を切り離しますが舌側に付着しているオトガイ舌筋、顎舌骨筋は剥離しないようにします。ついで短縮する量の骨を切り取ります。

［4］骨片を上方に移動してチタンプレートで固定し、下顎下縁の骨を切除します。

手術データ

施術時間	3時間
麻酔	全身麻酔
痛みの度合い
ダウンタイム	夜間ギブス固定：平均１週間｜腫れのおさまり：3mo(下記へ)
メイク	お化粧は可能です。
シャワー	体が温まり過ぎない程度に可能
食事	翌日の診察後から

◇腫れのおさまりについて 術後３日ごろがピークでその後徐々に引いてゆき２週間程度で手術による腫れは消失します。その後、むくみは残り３ヶ月程度で落ち着きます。

アゴを短縮または細くする施術の特徴

　術前にかならず正面と側面セファロ分析、噛み合わせの診察を行い、アゴが長く見える原因を特定します。アゴが長いと感じられている患者様の中には下顎が全体的に長く突出している方がいらっしゃいます。そのような方はSSROなどを適応する場合があるからです。

施術の流れ

料金表

国内の患者様を対象とした料金となります。海外からお越し頂く方は施術により料金が変動致しますので、必ずお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。

施術項目

複合手術